◇「エメラルド」についてご紹介いたします◇
世界4大宝石のひとつで5月の誕生石でもあるエメラルド。
エメラルドの最大の魅力は「エメラルドグリーン」と言われるその美しい緑色です。
その神秘的な美しさゆえに、昔から人々に愛されているエメラルド。
絶世の美女と謳われる古代エジプトの女王クレオパトラ、アレキサンダー大王も身に着けていたと言われています。
天然のエメラルドは内部に、クラックやインクルージョンが多く(キズのような内包物)、
これは地中奥深くで結晶生成時に生じるものなので天然の証にもなっています。
クラックやインクルージョンが少ないものも存在しますが、希少性が高く値段も高くなります。
エメラルドは非常にデリケートで、衝撃に弱い特徴があります。
衝撃に弱いことからジュエリー製作も困難で、セッティング中に割れてしまうことがあり、熟練の職人でも苦労すると言われています。
エメラルドの中でも市場価値が高いとされているコロンビア産のエメラルドが六方柱型だったため、なるべく効率的にカットでき、
さらに角を少なくして欠けにくくするためにこのカットが生まれました。
このエメラルドカットが生まれたのが15世紀頃だと言われています。
エメラルドはとても柔らかい宝石になりますので、気をつけて扱ってください。
■お湯につけない、熱を加えない、乾燥に気を付ける。
エメラルドはオイル、または樹脂の含侵処理が行われています。
オイルが溶け出してしまうのを防ぐためにお湯にはつけないようにする。
乾燥によるオイルの蒸発にも気を付けましょう。
■衝撃を与えない
エメラルドは非常に柔らかく、欠けや割れが起きやすい宝石ですので、衝撃を与えてはいけません。
普段のお手入れは、
鹿布(研磨剤の入っていない布)を用いた空ぶきや
水を張った洗面器の中で柔らかめの歯ブラシで磨いて汚れを落とし、柔らかめのタオル生地を使って、水気をふき取るのが良い方法です。
日頃から身に付けたら拭き、汚れたら洗うことを心掛けましょう。
保管の際は、乾燥を防ぐため直射日光が当たる場所やエアコンの風が直接当たる場所は避けてください。
きちんとジュエリーケースなどに収めて保管するようにしましょう。
エメラルドををお持ちの方や購入を検討中の方は、ぜひ参考にして頂ければと思います。