【金について】㈱水野(まねきや)上野御徒町店
金は原子番号79番の元素で元素記号はAuです。
常温常圧下の単体では人類が古くから知り馴染み深い個体金属です。
こがね(黄金)や、くがねなんて呼ばれたりしますね
見かけは光沢のある金色に輝いています。
そして金の特徴として金属としては重く、柔らかく、展延性があります。
属性と延性に豊み非常に薄く延ばしたり、広げたりすることができます。
ですので24金製品なんかは女性でも曲げられるくらい柔らかいです。
基本的に熱水鉱床として生成され、そのまま採掘されるか、
風化の結果金塊や沖積鉱床(砂金)採取されます。
これらの性質から、金は多くの時代と地域で貴金属として価値を認められてきました。
化合物ではなく単体で産出されるため精錬の必要がなく、
装飾品として人類に利用された最古の金属で、美術工芸品にも多く用いられ、
銀や銅と共に交換・貨幣用金属の一つであり、
現代に至るまで蓄財や投資の対象となったり、金貨として加工・使用されたりしています。
金は精錬が必要な鉄などよりも早く人類が利用していた金属とされます。
しかし産出は非常に限られていたため、有史以前から貴重な金属、
貴金属として知られていました
長い年月を経ても変化しない金の性質は神秘性を産み、
不老不死との関連としても研究されてました
また占星術においては、中心に点が描かれた円の記号は太陽を表すと同時に金も表し、
これは古代エジプトのヒエログリフにも見られます
このように、金は歴史とともに利用価値の高さゆえの豊かさと富の象徴であり、金そのものや鉱山(金鉱や金山)の所有、
採掘の権利などを巡る争奪・紛争が、
個人間から国家間の規模に至るまでしばしば引き起こされたりしました
金は紀元前3000年代に使われ始め、
最古の金属貨幣は紀元前7 – 6世紀(紀元前670年頃)にリディアでアリュアッテス2世王により造られたエレクトロン貨で、
天然の金銀合金に動物や人物を打刻しています
金は中国で商時代に已に装飾品として使われ、
春秋戦国時代には貨幣や象嵌材料として使用されていました。
古代エジプトのヒエログリフでは、紀元前2600年頃から金についての記述が見られる。
ミタンニの王トゥシュラッタが、通常は粒として請求をしている。
エジプトとヌビアは、史上でも有数の金産出地域です。
『旧約聖書』でも、金について多く触れられています
黒海の南西部は、金の産出地として名高くなってます。
また金を利用した物としては、ミダスの時代にまで遡ると言われている。
この金は、前述のリディアでの世界で初めての貨幣成立(エレクトロン貨)に大きく影響を及ぼしたと言われています
この様に、金は有史以前より非常の価値の高い物として存在してきました。
古代、中世においても日本は黄金の国ジパングと呼ばれる程に金大国でした。
たしかに、安土桃山時代から江戸時代にも大判小判が多く発行されてましたね
世界的にも中世の大航海時代、コロンブスのアメリカ到達以降
探検家や征服者によってアメリカ原住民からの金の強奪は膨大な量になりました。
金の欲望を募らせたヨーロッパ人は、金鉱あるいは採掘済みの金があると信じ
エル・ドラード(黄金郷)を探し求めて南米の奥地に分け入るほどでした。
1848年、アメリカ合衆国ではゴールドラッシュと呼ばれるカリフォルニア州への大規模移民がおきました。
金の歴史を紐解いていくと、
金が多く見つかるとそれだけの人が動く事がよくわかります。
歴史上の評価を総括するならば、金は最も価値のある金属と考えられてきた。
また純粋、価値、特権階級の象徴としてもとらえられてきました。
これは、金が他の金属と比較して年代を経ても基本的な性質を損なわず、
価値を保存する性質に優れていたことが大きな理由である。
したがって、その後発展した多くの通貨制度においても、金は最も上位に位置する基準とされてきた(金本位制)。
ほとんどの国が管理通貨制度に移行した現代でも、
多くの中央銀行や政府が、財務的な信用力を確保するため資産の一部を地金として保有している。
また金の先物取引などは、
個人からヘッジファンドなどのトレーダーに至るまで投資の一手段とされてます。
さらに資産の一部を金地金や金貨、金装飾品で保有する個人もいるくらいです。
金の採掘は比較的容易であり、1910年からこれまでに、
究極可採埋蔵量のうち75%ほどの金が産出されてきたと考えられている。
地質学的に、地球上にある採掘可能な金の埋蔵量は、一辺が20 mの立方体に収まる程度と考えられています。
まだまだ金について書けることはたくさんありますが、
今日はこのあたりで終わりにしておきます。